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珈琲G党のガナーズブログ

基本はアーセナルの試合や移籍ニュースについて語るブログです。たまにCLやラ・リーガ、プレミアの注目カードについて語ることもあります。サッカー変態です。

【マッチレビュー】アーセナル対チェルシー 内容は良かった・・・だがしかし・・・

 はい、今日は中の人の都合で変な時間の更新になりましたが、分析していきましょう。とりあえず、悔しいです!!勝てそうだったからこそ悔しいです!!

・試合概要

(H)アーセナル1-2チェルシー

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・得点

13分オーバメヤン1-0

83分1-1ジョルジーニョ

87分1-2エイブラハム

・途中交代

アーセナル

23分ムスタフィinチェンバースout 76分ウィロックinエジルout 86分ペペinネルソンout

チェルシー

34分ジョルジーニョinエメルソンout 59分ランプティinトモリout 70分オドイinコバチッチout

 

・アルテタが授けた3-4-2-1対策

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 アルテタはチェルシーの3-4-2-1に対して3トップ+エジルのようなかたちでプレスをはめに行きます。3バックに対してオーバ、ラカ、ネルソンがプレスをかけエジルが同サイドの中盤へのコースを切りスペースと時間を奪うことに成功。ロングボールを蹴らざるを得ない状況に追い込みます。そして蹴らせたロングボールを回収することによりポゼッションを高めていきました。これが第一の策。

・ハーフスペース封じ

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 ピッチをワイドに使う意図が見られたチェルシーの3-4-2-1で、特に左サイドをよりワイドに使う意図が感じられました。これに対してアーセナルはナイルズがエメルソンに対応し、空いたハーフスペースに走りこむウィリアンにはネルソンがついていき対応していました。左サイドではサカも上手く対応していましたが、それ以上にオーバメヤンカバーリングが光りました。こうしてサイドでも数的同数または数的有利を保ちました。こうしてジョルジーニョが入る前半30分ごろまではチェルシーを見事に封じ込めていました。

・ジャカ抜きのビルドアップの形

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 GK+2CBのアップスリーに対してチェルシーの1トップ2シャドーで来るところにグエンドゥジがアンカー落ちのような形で入ってきてひし形を形成そこで数的優位を作り出したところからトレイラへパスを通してます。この際3人がグエンドゥジへのパスコースを切ろうとすれば偽SBの位置のナイルズへのパスコースが生まれます。

 ここがランパードとの差だと思います。配置をずらし数的優位を作り出すことができるのがアルテタがペップらの系譜の監督となりえる理由です。

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 そして、前節ジャカのいた位置に入ったグエンドゥジはジャカとは違い、ビルドアップ時に左CBの位置に収まるのではなく自慢の機動力を生かし左CBの位置やダブルボランチの位置で動き回りながらビルドアップに寄与していました。これによりナイルズの役割も少し変わりました。グエンドゥジが中に入ってくるときはナイルズは外にいる印象でした。

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 そして前節同様エジルが高い位置で前を向いて受けられたことによりエジルを経由した高いクオリティでの攻撃を展開できていました。アンカーの位置に入ったトレイラや偽SBのナイルズからエジルにパスが入り、そこからのネルソンとの連携は特に光っていました。ネルソンはオフザボールの動きが優れているためエジルとの相性もいいのでしょう。(上の図はエジルのヒールパスからネルソンが抜け出しドリブルで仕掛けたシーンです。)ネルソンのオフザボールと献身性はペペに欠けているものです。

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 左サイドでは42分のこのシーンのようにラカゼットが収め、外のレーンのサカに繋ぎ、そこから空いたスペースにオーバメヤンが走りこむ形がチャンスになっていました。

ジョルジーニョ投入

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 しかし、アーセナル優勢の時間は34分のジョルジーニョ投入から風向きが変わっていきます。ジョルジーニョ投入により4-3-3へと形を変えたチェルシーのビルドアップはこの布陣から大胆に配置を変えてというのはありませんでしたが、アーセナルが守備時4-4-2で守り、4バックにプレスをかけに行くところにコバチッチやジョルジーニョが下りてきてビルドアップをします。結果、高い位置で奪える回数が減り、ポゼッションがチェルシーに移っていきます。さらに、数的同数になり、マークも明確になりエジルの自由が減った印象です。

アーセナルの課題

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 さらにアーセナルが押し込まれる展開に拍車をかけたのは、CBが持ち上がってきた際の対応の曖昧さです。このようにCBに好きに持ち上がられてしまうとそこから展開され、振り回されてしまい苦しい状況になります。ここをラカゼットが片方のCBを捨てプレスをかけるかエジルジョルジーニョとのコースをネルソンがアスピリクエタとのコースを切りながら寄せるべきだったのか、またどこまで持ち上がってきたら寄せるべきなのかを明確にするべきです。

・アルテタの課題

 アルテタは選手の配置や、ロジカルでのプレスのはめ方、はがし方といった事前に授ける策は秀でたものがあります。ですが、試合中の修正に関しては、交代もけが人以外では2試合とも70分以降とヴェンゲルのような遅さです。ヴェンゲルも修正の遅さゆえに取りこぼす試合もありましたからアルテタのそこはここからの課題です。その点に関してはランパードは決断も速かったと言えます。

 ただ、怪我人が多すぎて切れる交代の手札が少なすぎるのはアルテタに同情しますが、、、

・最後に

 先制シーンの見事なエジルのCKからチェンバースが頭で繋いでオーバメヤンのダイビングヘッド、同点弾はFKをレノが見誤り、その後ろで本来なら既に退場してるジョルジーニョが決めたシーン、逆転シーンはカウンターでエイブラハムからウィリアンがエリア内まで持ち込んで最後エイブラハムが決めたシーンはどれも戦術的にはノーチャンスに等しいです。エイブラハムの持ち上がりに対して、横を走るウィリアンも視野に入れながらダビドルイスが半身で下がりながらの対応を強いられましたしかなり難しいでしょう。

 ただ、良い試合をしていただけに悔しい終わり方になってしまいましたが、課題も浮き彫りになったので改善していってほしいですね。次は年明けのユナイテッド戦で会いましょう。

 

 良ければ拡散等してくれるとめっちゃうれしいです。

【マッチレビュー】アーセナル対ボーンマス アルテタ初陣 アルテタがアーセナルに持ち込んだもの

 この試合の実況の粕谷さんのメイトランドナイルズの発音妙に流暢だったよね、珈琲G党です。アルテタの初陣分析していきましょう!

・試合概要

アーセナル1-1ボーンマス(H)

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・得点

35分ゴスリング1-0

63分1-1オーバメヤン

・途中交代

アーセナル

75分ウィロックinエジルout 77分ムスタフィinソクラティスout 82分ペペinネルソンout

ボーンマスout

66分ハリーウィルソンinキングout 70分ビリングinゴスリングout

・ナイルズの偽SB化

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ナイルズの偽SB

 まず注目すべきはナイルズの偽SB化です。普段より中に絞った位置でビルドアップに参加していました。ナイルズももとは中盤の選手ですし、キミッヒ、ジンチェンコと中盤出身の選手のSBのコンバートで偽SB化の系譜を継げるでしょう。中に絞ることでパスコースが増え、中盤の選手との距離感が近くなりパス回しが円滑になりました。以前の4-2のままの位置的優位を作り出さないビルドアップではエジルが下りてこないと手詰まり感がありましたがこの試合ではエジルが多くの時間高い位置にとどまることができました。これが攻撃時のナイルズの偽SBのメリットです。

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 次に守備面でのメリットです。

 ネルソンがロストした際に中に絞ったところからプレスをかけられることによりカウンターを阻害できるようになりました。これにより単純に高い位置での回収率が高まったこともありますがこれによりトレイラがより活きることになりました。

 どういうことかというと、ナイルズが高い位置までプレスをかける必要がなくなり、フィルター役に専念することが可能になりました。これまではトレイラが飛び出してプレスをかける役割を強いられていました。ボール奪取には長けていますが高い位置でのプレーはトレイラの得意とするところではありませんでした。

 後述するジャカの起用と言いこの短期間で戦術を落とし込み、改善するとは、ペップの下で学んでただけあります。あとは劣勢の際の修正力次第ではかなりの名将になれると思います。

ジャカのエムレジャン化

 これはジャカのクロースロールと称するかエムレジャン化と称するか悩みましたが、2CBもスライドし3バックになっていたのでエムレジャン化としました。

エムレジャン化(エムレジャンの右CB化)というのはビルドアップ時エムレジャンが右CBの位置に落ちて4-3-3から3-4-3に可変する形です。

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 アーセナルは4-2-3-1からジャカが左CBの位置に落ち、ナイルズの偽SBと合わせ、3-3-3-1のような形を取りました。そしてサカが大外を上がるメンディ役、オーバメヤンはハーフスペースに侵入するスターリング役をやり、逆に右サイドではWGのネルソンが幅を取りナイルズが中に絞ったとこからビルドアップに参加するザネとジンチェンコのような関係性でした。また、ダビドルイスも3バックの真ん中のような形でのビルドアップでジャカとともに良いパスを供給していました。

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同点シーン(2枚目ごちゃごちゃしててすいません)

 そして同点シーンも左CBの位置のジャカからハーフスペースのオーバメヤンへの縦パスが起点となりました。

・流石エジル

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 次にエジルです。この試合、ボーンマス側の守備も問題でしたね。4-4-2気味に守っていましたが、バイタルエリアエジルがかなりフリーになっていました。といチームならまずエジルを抑え、攻撃を切断します。できなくともフリーにはしません。そして、アーセナル側の改善として前述の位置的優位を作り出せたことでエジルが高い位置にとどまることができるようになりました。エジルは両チーム最多の4つのチャンスメイク数を記録しています(ジャカも3つ記録)。

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 また、エジルはサイドの選手をサポートするためにサイドに流れて連携することが多々ありますが、この試合では右サイドで特に見受けられました。また、サイドアタッカーのサポートだけではなくデブライネロールのような動きも見られ、右サイドからのスルーパスやクロスからあわやのシーンも作れていました。サイドからの供給、中からのスルーパス、どれかから2ゴールくらいは生まれてもおかしくない雰囲気でした。ついにあとは決定力という次元にもどってきました。

・闘う姿勢の向上

 守備面ではプレスのかけ方、各々の役割が明確になった事によりプレスの強度も上がりハードワークできていたように感じます。前から行くときはラカゼットを中心にプレスをかけ、エジルが中盤へのコースを切りながらWGと連動しサイドに追い詰めて、そこで奪うか、奪えなくてもジャカ、トレイラ、ナイルズで回収できる仕組みになっていました。

 ここで大事なのはハードワークの意味合いです。某「戦うよー」の森保さんのハードワークはがむしゃらに走る感じです。エメリもこっちよりでしょう。一人一人のカバー範囲も広く不明瞭でやることも明確ではありません。これでは選手のモチベーションも上がりません。ですが、本来のハードワークとは与えられた明確なタスクに全力を注ぐことだと思います。これを理解して「闘うチーム」を作り上げた最たる例がクロップとシメオネだと思います。ペップもこちら側でしょう。そしてこの試合を観る限りだとアルテタもこちら側と言えます。

 ・改善点

 改善点としては、

・サカ、ネルソンのクロス精度

・CBがつり出された際の脆さ

この2つが大きいでしょう。

・サカ、ネルソンのクロス精度

 こちらは上手くサイドをえぐってもクロス精度が低いために決定機にならない問題です。これは練習でどうにかするか補強でどうにかしなくてもクロスを上げる際は深くえぐってからのマイナスのグラウンダーに限定するなどの決めごとを設ければ改善できると思います。

・CBがつり出された際の脆さ

 こちらは、、、どんなにいいメカニズムを構築しても多から少なかれこういうシーンは出てしまいます。この回数をいかに減らすかが戦術だと思います。

 そして、こればかりは補強で何とかするか今いる選手に頑張ってもらうほかないでしょう。

・最後に

 この試合は内容はかなり良いものでした。以前のアーセナルにはない配置の優位を作り出してのビルドアップもですし、アルテタはこの短期間でよくここまでの戦術を落とし込んできたなと感心するばかりです。ただ、それでも先制を許してしまったのはアーセナルなんですよねぇ、、、この試合は内容がよかっただけに勝ち点3を確保できなかったのが悔やまれます。そして、この試合輝いていたジャカに移籍合意の報道が出たのは残念ですしボランチの補強は急務でしょう。

 この試合はドローに終わりましたが、この後のチェルシー戦、ユナイテッド戦へ希望が見いだせる内容でした。この後2試合もOB監督が率いてますが、監督としての戦術的な室ではアルテタの方が上だと思います。(ファンの人いたらごめんね)

 

・あとがき

 戦術的要素が多い試合だったからかマッチレビューの中じゃ文字数は最多かな。これからも戦術的な要素をふんだんに書けると思うと楽しみですねー。そして、チェルシーも調子を落としていますし、勝ち点差的にもまだCL出場権をあきらめるにはまだ早いですしこれからも期待して見ていきましょう。

#COYG #アーセナル #ボーンマス

良ければ拡散等していただけるとめっちゃうれしいです!

【マッチレビュー】アーセナル対エヴァートン 暫定監督たちのラストマッチ

 レオザフットボールライブPart2行きたいなと思ってけどバイトのシフト入ってたから断念した珈琲G党でーす。

 さて、今節はアーセナルはアルテタ、エヴァートンアンチェロッティの就任が決まり両者スタンドから見守る中暫定監督たちのラストマッチどんな試合になるのか・・・

・試合概要

アーセナル0-0エヴァートン(H)

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・得点

途中交代

アーセナル

66分ウィロックinスミスロウout 78分ラカゼットinオーバメヤンout

エヴァートン

11分トスンinイウォビout 72分マイケルキーンinデルフout 80分モイゼケーンinトスンout 

・崩せないブロックと解決策

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 エヴァートンは守備時4-4-2のブロックを築き対するアーセナルは最終ラインからなかなかボールを前に運べません。この時アーセナルのビルドアップの問題点は2つ。

・一つ飛ばしのパスが出せない

 こちらは文字通り、最終ラインが各駅停車のパスばかりで逆サイドまで来てもスライドが追い付いてしまうためボールが前に進みません。結果最終ラインではボールを持てても効果的な攻めが展開できずポゼッションだけが高まっていきました。

・配置の優位を作り出せない

4-4-2の形のままなため相手の4-4-2がどう守ればいいかが明確になっていました。

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 この試合のビルドアップスタートで効果的だったのがダビドルイスのドリブルでした。ダビドルイスが高い位置まで行くことで4-4-2のブロックにずれが生じ攻撃の起点になれました。

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 また、ジャカの前を向いた時のロングレンジのパスが今日は冴えていました。ですがジャカはプレス耐性が高い方ではありませんのでジャカがプレスを受けにくい形を作る必要があります。この時効果的なのはダウンスリーでしょう。今も偶発的なダウンスリーから前に運ぶことができていたこともあるのでこれを体系化できればエジルに頼らなくてもビルドアップができるでしょう。

・サカの左SB

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 ティアニー、コラシナツ両名の負傷離脱により前節の途中出場に続き左SBでの出場となったサカ。ですが今節のサカは期待感あるパフォーマンスでした。特に目を見張るのはこの二点。サカからマルティネッリへのスルーパスは良いものでしたし、さすがはサイドアタッカーと言える仕掛けは魅力です。守備面でもディーニュと並び両チームトップタイの3回のタックル成功数を記録しています(あわやイエロー3枚で退場になるところでしたが)。ただ、後ろのスペースのカバーなど足りない部分も多いので不安は残りますが3バックのWBや攻撃のオプションには面白いと思います。

・輝く両翼

 マルティネッリは今節も守備の切り替えと強度はチーム随一でしたし、前述のサカのスルーパスへの抜け出しなど動き出しの面でもよかったですし、後述のネルソン同様ドリブル突破もありました。

 ネルソンは両チームトップの5回のドリブル成功と6本のクロス数を記録し、脅威になりましたし、パスは来ませんでしたが良いオフザボールの動きもありました。

・アルテタの喝

https://twitter.com/ZRAFC/status/1208298154531139586?s=20

 試合前にこれ見たので今節はネガトラとか頑張ってる理由も明白でした。(笑)

たしかにロスト直後のプレスバックはよかったのですがそこで奪えずに低い位置でブロックを築いた時にはブロックを作る位置が低すぎる印象でした。そして、この試合でアルテタにアピールできた若手は

・マルティネッリ

鬼のようなプレスバックと落ちない運動量そして攻撃時のクオリティ

・ジャカ

ボール奪取9回はチームトップ、ロングパスも今日は冴えてた

・ネルソン

積極的なドリブル突破とクロス

あたりでしょうか。スミスロウは悪くはなかったのですが、アタッキングサードでもう少しリスクを負ったパスを出してもいいのではと感じたのと、相手が引いた際にブロックの内側で受ける意識が欲しいです。あと、受け所は良いのにとらっぷがみだれるシーンもありましたしそこですね。

・総括

 身も蓋もなく言うとあれですが塩試合でした。ですが、久しぶりの無失点と被シュート数一桁はポジティブです(エヴァートンにも問題山積みn...)ですが、ヤンガナはよく戦ったと思いますし、形さえ整えれば活きる選手も多いと思うのでペップの下で学んだアルテタの手腕に期待です。

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【マッチレビュー】アーセナル対マンチェスター・シティ 見えないトンネルの出口

.......はい、今日はシティ戦の分析をしていきます。え?元気が無い?あの試合見て元気はありませんよ。

・試合概要

(H)アーセナル0-3マンチェスター・シティ

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スターティングメンバー

・得点

2分0-1デブライネ

15分0-2スターリン

40分デブライネ

・途中交代

アーセナル

40分サカinコラシナツout 59分スミスロウinエジルout ウィロックinトレイラout

マンチェスター・シティ

56分ベルナルドシウバinフォーデンout 70分マフレズinギュンドアンout 85分ジンチェンコinメンディout

・前半

・プレスの甘いアーセナル

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 オーバメヤンが2CBのコースを切り同サイド圧縮して、エジルギュンドアンに付いて圧縮するも左SBのウォーカーにパスを出したところでぺぺのプレスが甘くてそこから展開されてプレスを剥がされてしまいましたね。ペペはほかのシーンでもかわされるのが嫌なのか寄せなさすぎるせいでコースを切れずプレスをはがされるシーンが多かったです。

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 1失点目なんか特にペペがフェルナンジーニョの持ち上がりに対して遅らせも奪おうともせず易々と自陣への侵入を許したとこからジェズスへのスルーパスからの折り返しをデブライネが上手く合わせて先制点。2失点目もリターンにデブライネが抜け出したシーン、人数いるにもかかわらずズルズル下がってしまいエリア内への侵入を許しマイナスの折り返しをスターリング。共通するのはトライアンドカバーができてないで人数もいるだけでズルズル下がるだけの無策な守備だという事です。

・前線と後ろで噛み合わない意図

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 アーセナルは守備時はエジルが前に出て4-4-2(エジルはロドリへのコースを切る役割が多いので4-4-1-1の場面も)の形になりオーバメヤンがCB間のコースを切ってプレスをかけるも後ろが全く連動せず、結果として2トップと4-4のブロックが間延びして、そこを使われて攻め込まれる形と、もしくは前述通りに加え空いてるギュンドアンにトレイラがプレスをかけるシーンもありましたがこうなるとグエンドゥジ周りががら空きになり結局中盤を自由に使われてしまいました。

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3点目

 シティの3点目はまさにそこを使われた感じでグエンドゥジがシンプルにデブライネにかわされたとこからのゴラッソでした。グエンドゥジが簡単にかわされ過ぎなのもありますが、もう少しスペースを狭くしたりできたと思います。

・作れない位置的優位

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 アーセナルのビルドアップは4-2-3-1の2CBと、ダブルボランチの四角形でしたが、シティは守備時はデブライネが1列上げてフォーデン、スターリングがサイドの守備をしロドリ、ギュンドアンがダブルボランチの4-4-2でアーセナルのビルドアップは完全にはめられた形になってました。グエンドゥジはパス出し能力高いからその状況でも繋げましたが、かなり苦しいビルドアップでした。

 エジルが降りてくるとビルドアップが上手くいくカラクリはシンプルです。位置的優位が作り出せない中エジルが降りてくることによって数的優位を作り出し、ボールを前に運ぶことができます。ですがこれでは前線に人がいなくなってしまうため解決にはなりません。こういった時に配置を変えることで相手のブロックのズレを生み出したいところです。

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クロースロール

 一つの提案ですがグエンドゥジが上がったSBの後ろに落ちてそこからパスを展開する役割(通称・クロースロール)を使ったりあとはトレイラがアンカー落ちのような形でダウンスリーの形を取ったりできると思います。

・後半

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エジル...キレた

  59分のエジルの交代時歩いてピッチから出てそのあと手袋を蹴り上げます。この際ジャカの時ほどではありませんがブーイングも聞こえていました。これはプレー面より負けている場面で歩いてピッチから出たことに対してが主なブーイングの理由でしょう。この写真の後メルテザッカーに何か言われて諫められていたような感じなのであまり大事にはならないでしょう。ですが、監督の目の前でこれができてしまうのは監督が信頼されているのか等疑問がわきます(エジルの気性によるところが大きいでしょうが・・・)。それよりもあの場面でスミスロウを投入することに首をかしげますし実際オーバメヤンエジル交代時に首をかしげてました。おそらく「エジル下げてこうげきどうするの?」ってところでしょう。あの采配には勝つ気があるのか少し気になりました。

・総評

 今のアーセナルに足りないものはいろいろありますが、特に致命的に足りないのは

自信と闘う気持ちでしょう。自信が欠如しているから迷いが生じ、本来のクオリティは到底出せませんし、試合を観てて闘える選手だと感じるのはトレイラ、マルティネッリ、レノだけです。特にトレイラとマルティネッリだけが中盤でのプレスバックや奪いに行く守備でガツガツ行くことができてました。他の選手は人数いてもズルズル下がるだけで、これでは新しい監督を招聘して守備戦術を仕込んだところでどうにもなりません。シティもリヴァプールも決してただ気合いや根性でプレスをかけているのではありません。彼らは理にかなった気迫の出し方をし、そして勝者たり得るのです。ですから気迫も何もない状態では何も得られませんし誰を監督に据えても同じです。

 もしアルテタが新監督に就任したらチームが同じ方向を向き一つになり闘えるチームになることを期待しています。

・最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。是非良ければ拡散、ブックマークをしていてだけるとモチベーションにもつながりますしとてもありがたいです。

#アーセナル #COYG #マンチェスター・シティ

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【マッチレビュー】アーセナル対ウェストハム いつも通りの前半...から息を吹き返した後半へ

 皆さんおはこんばん。久しぶりの勝利!前半はコメントに困る試合でしたが、後半は上々の出来でしたね!マルティネッリの攻守での奔走ぶりと勝負強さ、ペペのドリブルとシュートは今後への期待感を匂わせますし、エジルの裏へのスルーパスも増えてきてる気がします。それでは分析行ってみましょう。

・試合概要

アーセナル3-1ウェストハム(H)

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・得点

38分0-1オグボンナ

60分マルティネッリ1-1

66分ぺぺ2-1

69分オーバメヤン3-1

・途中交代

アーセナル:29分コラシナツinティア二ーout 86分グエンドゥジinジャカout 88分ネルソンinぺぺout

ウェストハム:51分マスアクinクレスウェルout 70分ハーラーinアンデルソンout 78分ホランドinスノッドグラスout

・前半

・前に運べないビルドアップf:id:coffee20001113:20191210224911j:plain

 ウェストハムは守備時は4-4-2のブロックを築き守備をしていました。そして、この時に2トップはCBに直接プレスをかけに行かずダブルボランチへのパスコースを消すように立っていました。結果として両CBは持たされる形になりました。そしてポゼッションはウェストハムを大きく上回っていましたが、前半途中での最も多いパス交換がソクラティス-チェンバース間だったことからわかるように効果的なポゼッションではありませんでした。特にソクラティスはビルドアップを苦手としており中々前線に運べてませんでした。チェンバースは持ち上がってパスを散らそうとしていましたが物足りなさが残る結果となりました。こういう時ダビドルイスがいれば持たされた状況でも慌てずに相手をつり出してから効果的なパスを出せますし、ショートパスだけでなく裏を狙うロングフィード1本でチャンスを作ることも可能です。

・嫌な位置でのボールロスト

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 ペペのほかにも似たようなボールロストはありましたがここではぺぺのボールロスト
を挙げます。バイタルエリア手前でのボールロストが目立ち、さらにそのあとのネガティブトランジションの遅さがアーセナルの守備の脆さの一端とも言えます(ネガティブトランジションとは攻→守の切り替え)。奪われた直後もですが(1人を除いて)誰もカウンターを遅らせる守備もせずズルズルと下がっていくシーンが目立ちました。その結果シュートまで持ち込まれてしまいそしてCKから失点してしまいます。バルセロナマンチェスター・シティのポゼッションを支える即時奪回のハイプレスであるようにポゼッションにおいてネガトラ時の強度は重要な要素と言えます。

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マルティネッリのネガティブトランジション

 そしてチーム全体の守備が緩い中気を吐いていたのが今日の主役ともいえるマルティネッリです。ボールロスト時にはスプリントを駆けただ戻るだけでなく体も当てながらカウンターを遅らせる守備を献身的にこなし、時には自陣深くまで戻って守備をするシーンもありました。守備に奔走しつつも90分通じて裏への意識もありスプリントを駆け奔走していました。結果スプリント数は両チーム通じて圧倒的トップの20回を記録しました。2位のフレデリックスが11回だったことを考えると驚異的な数字と言えます。

 

・後半

・狂ったウェストハムの守備

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間延びしたウェストハムのブロック

 後半に入りダブルボランチへの縦パスが入るようになりそこからチャンスが増えていきます。後半に入りツートップは前半はダブルボランチへのパスコースを切ることに集中していましたが後半に入り前目にプレスをかけるようになっていました。それに対し後方のブロックは下がり目になっていた印象です。その結果ダブルボランチ周辺にスペースが生まれ前を向けるようになりました。その結果トレイラが起点になり同点弾が生まれました。

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マルティネッリ 同点弾

 60分にトレイラ→コラシナツ→マルティネッリとつながって生まれた同点弾。マークを引っ張りラインを引き下げたオーバメヤン、そうして空いたマイナス気味のスペースに走り込みワンタッチでコラシナツからのグラウンダーのクロスを沈め同点としたマルティネッリの冷静さとゴールの嗅覚はさすがです。ですが、起点となったトレイラがこの一で受け前を向けたのはここにスペースが生まれたのが大きいでしょう。

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 そしてその直後66分にサイドで受けたエジルが起点になりオーバメヤン→ペペと渡りペペのカットインからの左足でのシュートで勝ち越しに成功しました。このエジルがボールを受けた場所に注目です。後半に入りツートップと後方のブロックが間延びした話はしましたが、それともう一つ生まれた穴があります。それは疲労からか戻りが遅くなったサイドハーフとダブルボランチの間のスペースです。ここは同点弾の起点になったトレイラも近しい位置で受けていました。69分のオーバメヤンのゴールはライン間で受けたエジルからオーバメヤンのヒールでペペに渡り、ペペのラストパスをオーバメヤンがボレーで沈めて点差を広げました。

・最後に

 前半は攻撃を構築できずにロストしカウンターを浴びるといういつも通りの試合でしたが後半に入り相手の守備陣の間延びにより高い位置にボールを運べるようになりそこからは同点→勝ち越し→ダメ押しとわずか10分足らずでゴールショーを披露しました。相手の陣形の乱れに上手く付け込めたと思います。次節はシティとの大一番ですが、その前に勢いに乗れたのは大きいですね。対シティの戦い方の提案は後日やりたいと思います。

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【マッチレビュー】アーセナル対ブライトン アーセナルの明日はリヴァプールかACミランか

 寝坊に寝落ちで更新遅れてすいません!!!

という訳でアーセナル対ブライトンの分析やっていきましょう。

・試合概要

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・得点

アーセナル1-2ブライトン

36分 0-1ウェブスター

50分ラカゼット1-1

80分1-2モペイ

・途中交代

アーセナル45分ぺぺinウィロックout 72分ティアニーinコラシナツout 77分マルティネッリinラカゼットout

ブライトン76分モントーヤinコノリーout 80分トロサールinグロスout 88分ダフィinアルゼートout

・前半

アーセナルの守備

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 ウィロックがトップ下に入ることで4バックに対して数的同数でプレスをかけ追い詰めるシーンもありましたが長いボールでかわされるシーンが大半でした。ですが前節に引き続きエメリ政権下と比べて守備の改善は見られました(が、ネガトラやカウンターへの対処が未だにボロボロなんですが)特に深刻なのが最終ラインでしょう。ベジェリン以外の今節のスタメンは足が速い部類ではありません。そのせいもあって前線は前からプレスをかける方が適しているのに後方はアグレッシブに仕掛けることを不得手でカウンターへの守備含め攻め込まれた際ズルズル下がってしまい結果として被シュート数も前々節までに逆戻りし、レノが孤軍奮戦する状態になってしまいました。そして押し込まれた際数的優位を作れず、結果後半の2失点目のようになってしまいます。

・狙われたアーセナルのビルドアップ

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 今節は前節のムスタフィがベンチ外となりソクラティスが3戦ぶりのスタメンとなりました。ムスタフィはビルドアップのみが取り柄でしたが、ソクラティスはビルドアップをかなり苦手とし、そしてそこを狙われプレスをかけられます。さらにソクラティスがダビドルイスに近づいてしまい結果としてダビドルイスも併せてプレスをかけられ、ピンチになりかけてしまいます。

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 その際アップスリーのような形で前に蹴りだしプレスを回避してましたが、レノはテアシュテーゲンやノイアーほどビルドアップが得意ではなく前に蹴りだすのが関の山です。こういった時にダウンスリーやクロースロールを用いてショートパスでプレスをかわすことができればベストでしたがそこまでうまくはいきませんでした。

アーセナルのビルドアップ

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 サイドでのビルドアップはレイオフのような形でサイドから高い位置まで運ぶことはできていましたが、そこで詰まってしまったりまた、右サイドではそこからオーバメヤンシザースからクロスを上げるシーンが目立ちました(オーバメヤンのこのプレイが日に日に上手くなってる気がしますが、オーバメヤンにはエリア内で仕事をしてほしいんですがね)。中央から崩すパターンがないのが課題ですね。ウィロックが入った事で前からの守備はよくなったのですが攻撃時にエジルが中央で自由に動き回ってないとアイディアが枯渇してるように感じました。また、ウィロックは中盤でのロストが多いのも難点でした。

 ですが、この試合の布陣のトレイラとジャカのダブルボランチは良かったですね。これまではジャカはグエンドゥジやウィロックとのダブルボランチだったり3センターのアンカーといったサポートする側でジャカの良さが出ていませんでした。しかしこの試合ではトレイラが守備的なタスクをこなし、ジャカがボールを散らしていました。ジャカも良さを発揮できる起用方法なら活きる場所があることは証明されました。ですがスプリントの枯渇から被カウンターの際にはスペースを埋められずにピンチになることもありますが・・・

・後半

・ぺぺ投入

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 ウィロックに代わりペペが入りエジルがトップ下に入った事で前への推進力と攻撃の連動、スピーディさも増し前半に比べて改善が見られました。そして、チャンスも増え、CKやFKのチャンスも増えました。そして、50分のエジルのCKをラカゼットがヘディングで決め同点とし、62分のエジルのFKからダビドルイスが流し込み同点・・・と思われましたがオフサイドでゴールは取り消されました。

 他にも大外のレーンをSBが駆け上がりクロスを入れ、惜しいシーンもありましたし、カウンターの際ペペが持ち上がり、オーバメヤンが中央を駆け上がりシュートまで持ち込むシーンもありました。後半に入り配置を変えたことで各々が活きる場所で動くことができました。

・消えない課題

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 このシーンもですが、ズルズル下がってしまいエリア内まで持ち込まれサイドに流し、クロスを上げられたところからピンチになり、レノのナイスセーブで間一髪でした。このシーンもエリア内への侵入を許す前にジャカかコラシナツのどちらかが仕掛けもう一方がカバーするべきでした。また、そのあとも大外を駆け上がってきたアルゼートへの対応も甘くなり、ピンチにつながってしまいました。

 失点シーンはベジェリンと対峙したシーンはムーイが1枚上手でしたのでいうことはありません。まあ、某代表監督の〇保監督は「1対1でもっと強くいかなければいけなかった」とか言うんでしょうね。

 ですが、その前とろさーるが粘ってるところでペペともう一人でムーイへのパスコースを切りながら挟み込むようにしファール覚悟で止めるべきでした。

・最後に

 今のアーセナルは自信が欠如しているのかアタッキングサードでリスクが負えていないのと自陣に持ち込まれた際にも積極的にいけずズルズル下がっていってしまい、失点するというのが目立つ感じです。シティ戦の前に勝ち点3を獲得して勢いをつけていきたいところです。

#COYG #アーセナル

【マッチレビュー】アーセナル対ノリッジ ユングベリ初陣 良くも悪くもアーセナルらしさが見えた試合

 ノリッジなのかノーウィッチなのかどっちなんだろうと思う今日この頃、G党珈琲ですおはこんばんにちは。

 ユングベリ暫定監督の初陣、久しぶりに試合前からワクワクしてました。

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・総評

 スタメンで目新しかったのはCBに、ムスタフィと右のIHにウィロックですね。特にムスタフィは夏に退団が濃厚視されましたが、残留しここまではカップ戦要員でした。

 この試合のアーセナルは基本布陣4-3-1-2ですが、前からのプレスをはめてロングボールを蹴らせるという事が結構はまってました。前からのプレスがはまる気配のなかったエメリとはここから異なります。そして、前から奪えない時は4-5-1(4-1-4-1)で右サイドはオーバメヤン、左サイドはエジルが守る形で、こちらもよく守れてました。ですが、カウンターへの対処で後手に回りカウンターの度にシュートまで持ってかれてしまいました。

 攻撃に関してもアタッキングサードまでのビルドアップもスムーズでしたし、ここも数日でよく改善してきたなと言うのが率直な感想です。ただ、そこからの崩しが物足りなかったり、縦パスを通すべきとこで通さなかったりエジルが貰いに来たとこで出さないのに、無理なパスを通そうとしてロストしたりという所が課題です。

・前半

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 エメリ政権下との違いはさっそく見て取れました。ただ漫然とプレスをかけるのではなくサイドに追い詰めてロングボールを蹴らせて回収するという狙いがわかる良いプレスのかけ方でした。

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 そして、前から奪えない時は自陣に引いて守ることも出来ました。図のように4-5-1でブロックを築いて守れていました。エジルオーバメヤンがサイドの守備をしラカゼットが前からコースを限定する寄せ方をし、後方の守備を助けていました。このように守備時は守れていたのですが、課題はネガティブトランジションの場面です。

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 ノリッジの先制点につながるウィロックのロストのシーンですが、ウィロックのニアゾーンランは良い動きでしたが、そのあと不用意にロストし、そのあとリカバリーに走ることもなくエルナンデスにカウンターのスタートを許してしまいます。そしてそこからエリア内に侵入を許すまでカウンターを遅らせる守備をすることなく相手を進ませてしまいます。このネガトラの緩さは悪い意味でのアーセナルらしさとも言えます。せめてトレイラがいれば中盤でガツンと当たってカウンターを遅らせられたかもしれません。

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 そして、プッキがエリア内まで持ち込みシュートを放ち、ムスタフィのディフレクションを経てゴールになりました。この場面ダビドルイスとムスタフィがそろってズルズル下がってしまいシュートまで許してしまっていますが、どちらかが詰めてどちらかがカバーをするといった補完性が欲しいところです。

 攻撃面ではここ数試合と比べてアタッキングサードまでのビルドアップがなかなかにスムーズでワンタッチツータッチでの小気味の良いパス回しはアーセナルらしさが出ていたと言えます。

 前半終了間際の2失点目もノリッジの先制点と同じようにカウンターを浴びたところからマイナスの折り返しをカントウェルが決めたゴールですが、エリア内にアーセナルの選手は4人、5人いましたが後ろから走りこんでくるカントウェルにはジャカが追走していましたが走り負けフリーでカントウェルにシュートを打たせてしまいました。

・後半

 後半はエジルのCKからこぼれたボールをオーバメヤンが決めて同点にしました。その直後後方でのロストからピンチを招きますがレノのナイスセーブに救われ、その後にもカウンターからプッキのシュート、これもレノのファインセーブに窮地を救われます。

 そして、89分にまたしてもピンチがやってきます。アーロンズがエリア内まで持ち込みシュートを放ちます。しかしここでこの日途中出場のトレイラが飛び込んでシュートブロック、ディフレクションしますがレノがはじき出します。試合を通じていまのアーセナルに足りない気迫のようなものをトレイラは持っています。

攻撃面ではエジルのフリックなど惜しいシーンもありましたが勝ち越しならず。

・まとめ

 後半のピンチも前半同様にネガトラの遅さからカウンターでシュートまで持ってかれるシーンがかなり目立ちました。この試合であブロックを築く守備や前からのプレスといった守備と、後方からアタッキングサードまでのビルドアップのスムーズさは明らかに改善が見られました。その一方ピンチの大半を占めるカウンターへの対処とネガティブトランジションは改善が必要です。ウィロックが怠ったようなロストしたとこからのリカバリーもそうですし、そこから被シュートまで誰もしなかった”遅らせる守備”これらを仕込める監督を次の正式指揮官には求めたいです。

 12月の過密日程の中にはシティ戦とチェルシー戦があります。CL出場権を目指すのならばこの直接対決で勝ち点3をそれぞれから勝ち取らねばかなり絶望的な状況になってしまいます。

 気を吐いた2ゴールのオーバメヤン、幾重ものシュートを防ぎ、セーブ数ランキングトップのレノ、両チーム最多のチャンスメイク数”4”を記録し、アーセナルの攻撃を担うエジル、彼らのコンディションが保つうちにチームとして上昇気流に乗ってほしいものです。

・最後に

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アーセナル #COYG