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珈琲G党のガナーズブログ

基本はアーセナルの試合や移籍ニュースについて語るブログです。たまにCLやラ・リーガ、プレミアの注目カードについて語ることもあります。サッカー変態です。

【特別企画・第1回】戦術ってどうして必要?

 皆さんおはこんばんにちわ。新型コロナウイルスの影響でJリーグが中断し、その猛威が気づけばヨーロッパにも影響が拡大、CL、ELは一部の試合が延期や無観客試合となり、国内リーグもセリエ、ラ・リーガ、エールデビジ、プレミアと多くのリーグが中断に追い込まれる事態になってしまいました。プレミアリーグは4月3日までの延期になっていますが、どうやら状況を確認する時間の確保が目的らしく5月以降の再開が現実的というのが現地の見方らしいです。

 そんなこんなでしばらく試合がないのが確定しましたので皆さん退屈な週末を過ごしていると思います(中の人も同じく試合のない週末で退屈です)。というわけで少しばかり戦術観について書いていきます。

 題して、「戦術ってどうして必要?」

 第1回は個人的に考える戦術の原則みたいなものを書いていきます。

・本編

ーそもそもどうして戦術って必要なんですか?-

 一言でいうと”勝つため”なんですが、さすがにそれは当たり前すぎるのでもう少し踏み込んで”再現性を持たせて勝利するため”と言いましょう。

 ブルーロックというマガジンで連載しているサッカー漫画があるんですけど、その漫画は一言でまとめると「日本にはワールドクラスのストライカーがいない!だからW杯で勝てない。よし、素質ある若手集めて世界一のストライカーを作ろう!」という漫画です。その中で個人的に興味深いセリフがありました。それは作中でブルーロックを作ったその人である絵心甚八(えごじんぱち)は世界一のストライカーに求められるのは「ゴールの再現性」だと言います。

自分の武器が、いつ、どのような状況でゴールを奪えたのかを徹底的に分析し、己のゴールの方程式を手に入れる。

1秒ごとに移り変わる戦場の中で「たまたま勝つ」のではなく「勝つべくして勝つ」。

「それが成功を爆発的に量産する、世界一のストライカーという存在だ」と絵心は言います。

 自分はこの「ゴールの再現性」「己のゴールを産み出すための”方程式”」はサッカー全体の戦術にも通じるものだと思います。

 例えば、ゴラッソでもぎ取ったゴールでの勝利なんかは「たまたま」うまくいった産物だと思います。もちろん、それは悪いことではないですが、それありきでチームを組み立てることはナンセンスです。戦術は絵心風に言うと「勝利の再現性」「勝利への方程式」だと考えています。

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例:シティのニアゾーンランからの折り返し

 シティのよく用いていたWGがSB釣り出してCBとの間のハーフスペースにスペースができ、そこにIHが走りこんでマイナスに折り返しそれを押し込む。この時マイナスに折り返すことでマーカーは視野のリセットを余儀なくされるため難しい対応になり、ゴールの可能性が高まります。このように、戦術によりゴールの再現性を高めることで勝利に近づけます。

 

ー戦術って一部の監督しか持ち合わせていないんですか?-

 いいえ。戦術には監督のカラーも反映されるため上手く行くかはさておきどのチームにも多かれ少なかれ戦術はあります。(森保さんみたくピッチ上になにも反映されてない監督もいますが)

 脱線しましたが話を戻しますと、良い監督は再現性を高めるために戦術を組む監督と相手の再現性を下げる監督の2パターンがいます。

 前者は自分たちがボールを持ち相手を崩していくポジショナルプレーを志向するサッカーを展開するチームと監督です。

(例:グアルディオラやアルテタなど)

 そして、後者は相手の長所を潰したり強固なブロックを築き相手の再現性を低くさせる戦術を取り、自チームの再現性を相対的に高めるチームと監督です。

(例:シメオネモウリーニョなど)

 

というわけでまずは前者のタイプの戦術から掘り下げていきます。

 

ー再現性を高めるためには何が必要?ー

 再現性を高めるには個人の能力より数的優位を作ったり配置のズレを作り出すことによってボールを前に運びゴールに近づくことが大事です。メッシレベルになれば個人でどうにかできますが、セティエンバルサではメッシが役割過多になり、機能不全気味になっているのが現実です。

 そのため、戦術において大事なことは2つあると思っています。それは”数的優位の形成””選手に得意な事をさせる”という事です。

 

ー選手に得意な事をさせるというと個人の能力依存ではないのですか?-

 そうとも言えますが、完全に依存しきっているわけではありません。選手にはそれぞれ長所と短所があります。ですので、その長所を引き出せるメカニズムを作り、選手にそれぞれ得意な事をさせた方が上手く行くのは道理ですし、選手のパフォーマンスが偶発的なものだとしても得意な事をさせた方が確率は向上します。

 

ー今回はここまで、ありがとうございました。次回はどうしますか?-

 次回は”数的優位の形成”をメインに語っていきたいと思います。それから、次回以降はアーセナルをメインや例えにしていきたいと思います。

 週1か週2で更新出来たらなって思ってます。

 

・あとがき

 今回は書き方の趣向を少し変えてインタビューとかの文字起こしみたいにしてみましたが、いかがだったでしょうか。内容の関係で今回は図が少なめになりましたが、次回以降は図に関してはまた通常運転に戻る予定です。それから、今回は初めてTACTICAListaを使ってみましたが普段のfootballtacticsと比べてどうだったでしょうか。この特別企画はTACTICAListaを使う予定ですが、どっちの方が見やすいとかあればどんどんください。

 そして、感想もいつも待ってますし拡散してくれるとうれしいです。次回、「数的優位の形成」お楽しみに!