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珈琲G党のガナーズブログ

基本はアーセナルの試合や移籍ニュースについて語るブログです。たまにCLやラ・リーガ、プレミアの注目カードについて語ることもあります。サッカー変態です。

【考察】~ラカゼット不要論を斬る~

ウィンターブレイク企画第一弾!ラカゼット不要論を斬る

 今回は試合のないウィンターブレイク期間という事でいつものマッチレビューとは違う方向性で書いていきます。我ながら危ない橋を渡るようなタイトル付けたなぁと思いますね(笑)どうやら海外グーナー含め一部でラカゼット不要論が出てるらしい(らしいですからね!?)まぁ、具体的な内容はラカゼットのアルテタアーセナルでの役割と重要性、いないとどんな状況に陥るのかについて書きます。

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・ラカゼットの作るスペース

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 ラカゼットが下りてきてスペースを空け、後方からのパスを引き出すと同時にWGが斜めに走りこむスペースを提供しています。いわば、RマドリードベンゼマBBCの中でやっていた役割とフィルミーノが焼ていた役割を折衷したような形です。

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左:クリスタルパレス戦 右:リーズ戦

 この形で得点やチャンスになったシーンの具体例としてはクリスタル・パレス戦のオーバメヤンのゴールとリーズ戦の決定機です。

 パレス戦ではエジルがダビドルイスからの縦パスを引き出し、ワンタッチで繋ぎ、それを降りてきたラカゼットが裏へ抜け出したオーバメヤンにスルーパスを送り、難なく決め先制したシーンです。位置関係はベンゼマとCR7を彷彿とさせるようなゴールでした。リーズ戦では降りてきたラカゼットが直接フリックしてネルソンへのパスを通してます。

 これらのシーンでは、ラカゼットが下りてきてWGが走りこむことで相手のCBはついていくのか、スペースを守るのかの二択を迫られます。ここでついていけばラカゼットがシンプルにエジルに落として、エジルが空いたスペースに走りこむWGにパスを通し、決定機に繋がるでしょう。逆についていかない場合ラカゼットが前にパスを通しやすくなります。この時、相手の最終ラインはレーンをまたぐ走り込みをするWGにSBがついていくのかCBにマークを引き継ぐのかの判断が必要になります。このズレを生かしたチャンスの創出が攻撃面でのラカゼットの貢献です。

・ラカゼットの守備貢献

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 アーセナルの前からのプレスは基本的にラカゼットがスイッチになっています。ラカゼットがCBを切りながらボールホルダーのCBに寄せると、それに連動してエジルは中盤へのコースを切りながら寄せていきサイドに追いやります。そして、ペペがSBに、ベジェリンはSHに、トレイラは相手のボランチにと言った形(相手が4-3-3の場合エジルがACへのコースを切りながら寄せ、トレイラがIHにベジェリンがWGにしっかりつきます)で出しどころを封じます。ここにパスを出せばそこで奪いますし、アバウトなロングボールを蹴りこんできた場合も後方で回収できます。

・仮にラカゼットがいないとどうなる?

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 仮にラカゼットを外したら3トップは左からマルティネッリ、オーバメヤン、ぺぺの並びになるでしょう。こうすると中央のライン間で受ける選手がエジル1人になり、近い距離感での連携が取れません。そうなると、エジルが上手くライン間でボールを引き出せても対応されやすくなるでしょう。それから、オーバメヤンとマルティネッリは2人ともスピードを生かした裏への飛び出しは武器です。ですがラカゼットが下りていくときのような配置のズレを生み出せる選手がいないと相手は何とかして裏へのスペースをつぶしたりすることに注力できるので対応できてしまいます。エジルオーバメヤン、マルティネッリの力量的にそれでもある程度のチャンスは作れるでしょうが、散発的で偶発的なものになり、再現性は低いでしょう。それから、引き出しが少ないと、エメリ政権末期のような単調な攻めに終始するでしょう。

・最後に

 ここまででラカゼットがチームの戦術や他の選手にとってどれだけ重要な選手か書きました。ですが、その一方でバーンリーセンのように決定機に顔を出しているのですが、ゴール前でのクオリティでスランプに陥っているようにも感じるのもまた事実です。こういう時はゴールが一番の薬になると思いますし、このウィンターブレイクで心身共にリフレッシュして、ニューカッスル戦でゴールを奪うラカゼットの姿を見せてほしい所ですね。かのファン・ニステルローイも「ゴールはケチャップみたいなもの」と当時Rマドリードに所属していたイグアインが不調だった際こうアドバイスし、その後イグアインは復調を果たしています。

 ゴールはケチャップみたいなもの

ゴールできない時はできないが、できる時はケチャップがドバっと出るようにゴールを量産できることの意。スールシャールもサンチェスがゴール欠乏症に陥った際に同じような励まし方をしていましたし、ファンの間でもゴールを量産した際「ケチャドバ」と表現することもありますし、日本では昔、ケイスケホンダも似た言い回しをしていました。このように、そこそこ流通している表現ですね。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。今回の記事は普段のマッチレビューとは違う形式でしたがどうだったでしょうか。今後もこの形式は代表ウィークやオフシーズンにも書くネタが合ったらやってみようかなと思っています。あと、このウィンターブレイク中にもう1本上げるつもりではいます。皆さんの拡散、感想、意見等はモチベーションに直結しますのでしてくれるとうれしいです。